大分SHOKUトップページへ

大分SHOKUトップページへ

大分|色|大分の風景

豊後大野市緒方町

夢をかなえた春の花

Vol.7
九州山地の一角、山深い祖母傾山系に端を発する緒方川は、美しい河岸段丘を形成しながら、ゆるやかに緒方平野を流れ下ります。途中、ひときわ川幅が広がったかと思うと、突如川床をえぐるような段差が現れ、そこかしこの水が幾筋にもなって流れ落ちて行きます。これは「原尻の滝」。その形状から、東洋のナイアガラとも呼ばれています。

原尻の滝周辺は米どころで、夏は水田をそよぐ風、秋は黄金色に輝く稲穂など日本の原風景そのものが残っていますが、4月上旬だけは西洋の雰囲気が漂います。水田はお花畑に姿を変え、赤、黄、橙、紫など色とりどりのチューリップの花で埋め尽くされるのです。

旧緒方町では、原尻の滝への観光誘客を進めるため、平成4年から、秋に水田にチューリップの球根を植え、翌春、花の祭りを行った後、再び田植えを始めるという取組を始めました。滝付近に偶然植えられていたチューリップがヒントとなったと言われるこの「チューリップフェスタ」は、今年で15回目を迎え、町の一大行事となっています。

色艶やかに力強く咲く50万本のチューリップの花。
その一方で、凛とした姿で原尻の滝を静かに見守る数本の桜。

日本人が、散る桜にはかなさを感じる「もののあはれ」の心を持っているからこそ、チューリップにいっそう魅力を感じるのかもしれません。


(平成19年4月発行)

幅120m、落差20mの「原尻の滝(はらじりのたき)」

原尻の滝に向かう遊歩道の両側には、百花繚乱のチューリップ

太陽の光で、透き通った美しさを見せる花

和・洋の花が織りなす美しいコントラスト

上へ戻る
色バックナンバーへ