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大分|職|職人の技

別府市

別府竹製品協同組合青年部

Vol.28
 大分県唯一の国指定伝統的工芸品である別府竹細工。庶民の日用品、別府温泉の土産品として広まった別府の竹工芸は、優れた技術者の輩出、技術の伝承により、今や、海外にも多くの愛好家をもつようになりました。一方で職人の高齢化など、他の伝統的工芸品産業と同様の課題を抱えていた別府竹細工ですが、近年、別府竹細工職人の団体である別府竹製品協同組合には、県の竹工芸訓練センターで学んだ方などを中心に、若手の竹職人も多く加入するようになり、別府竹産業の活性化に貢献しています。
 今回の「職」では、若手竹職人で結成している「別府竹製品協同組合青年部」をご紹介します。

 今年4月にオープンした別府市内のホテル「花べっぷ」のロビーで、組合青年部長の大谷健一さんにお話を伺いました。
 青年部の結成は、平成22年6月。組合員が高齢化している反面、後継者育成事業の効果もあって若い職人も徐々に増えてきたことから、組合活動の中心となる若手職人が組織化して活動することで、組合自体の活性化を図ることを目的に結成されました。
 青年部は現在22名。組合員全体の約半数を占め、様々なイベントへの参加、展示販売会、HPによる情報発信など、別府竹製品協同組合の活動の実質的な部分を担って活躍しています。
 お話を伺ったこのロビーは、一面がぐるりと白竹で編みこまれた竹細工のパーテーションに囲まれているのですが、この竹細工のパーテーションが、組合青年部としてのもっとも新しい活動成果です。材料となった竹は、長さ4mのものが400本、それらをパーツごとに編み上げ、現場でそれらを組み立て、仕上げる…という約2ヶ月の作業を、青年部総出で行ったそうです。「このような大がかりな内装を組合が手がけるのは、4〜5年ぶりですが、観光客を初め、多くの方に別府竹細工を知っていただくきっかけになれば、うれしいです。」とのこと。今はすがすがしい象牙色ですが、時間がたつとだんだんと飴色に変化していくそうです。どんな風に味わいを変えるのかを見守るのも、竹という自然素材の楽しみ方でしょう。

 多方面に活動している青年部ですが、若手の竹職人の共通の悩みは、製品の販路開拓・拡大です。「別府竹細工は、日用品から芸術品まで幅広い商品ジャンルを持ち、それぞれに優れた先輩の職人に技術を学ぶことができるため、技術面では恵まれた環境にあります。しかし、卸の形態が確立されていた昔と違い、今は職人自らが製品を作り、営業して販売しなければなりません。現在は、展示販売会の実施などで売る場所を確保しつつ、個々に販路を開拓している状況ですが、今後は、青年部としても、デザインやマーケティング、HPでの情報発信等を研修するなどし、若手の販売能力の育成、販路開拓・拡大に繋げていかねばと考えています。」と青年部としての課題を語っていただきました。

 「別府市内で別府竹細工を買える場所を」という観光客などの要望に応え、現在、青年部が中心となって、別府市竹細工伝統産業会館や、別府市内の商店街にある「platform07別府竹細工職人工房」で別府竹細工を販売しています。「platform07」では、実際の作業風景を間近に見ることもできます。また近々、東京でも組合青年部による展示販売会を開催することのこと。
 別府竹細工の将来を担う、青年部の今後の活動が楽しみです。

●別府竹製品協同組合(有限会社岩尾竹籃 内)
       電話 0977−22−4074

10枚以上のパーツに分かれた竹のパーテーション

「夜多羅(やたら)編み」と「輪弧(りんこ)編み」で構成されています

竹組合行事でも青年部が活躍します(「竹の感謝祭・献籃」)

青年部のメンバーと商品を紹介するリーフレット「後を継ぐ者」

別府市・ソルパセオ銀座にある「platform07」

この日、platform07で作業していた伊藤憲男さん

今後さらに充実させたい、というplatform07の販売スペース

別府市竹細工伝統産業会館の販売スペースの様子

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