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大分|職|職人の技

大分県臼杵市

臼杵焼

Vol.36
今から遡ること200年以上前、江戸時代後期。
豊後国臼杵藩(現在の大分県臼杵市)に「臼杵焼」と呼ばれる焼物があったことをご存じですか。

藩の記録の一つである「古史捷(こししょう)」という文書の中に、享和2年(西暦1802年)、臼杵藩が、稲葉家第十代の藩主であった弘通公の命を受け、末広皿山に窯を開いたとあります。
窯場を支えた職人は肥前島原、筑前小石原、延岡小峰から招かれ、島原の陶工は磁器を焼き、その他の者は陶器を焼いたとされます。
島原の陶工の手によって焼かれた磁器が、「臼杵焼」または「末広焼」、「皿山焼」とも呼ばれるものです。

この窯は残念ながら、数年で閉じられてしまいましたが、縁に輪花をあしらい、薄手で白く澄んだ特徴を持つ美しい皿や碗などが数多く残されています。

現在、臼杵市で二人の職人が、臼杵焼で地域おこしをしようと「現代版」臼杵焼のブランド化に取り組んでいます。
お二人は臼杵市在住の陶芸家 宇佐美裕之(うさみひろゆき)さんと、佐伯市の「エラン工房」で活動する陶芸家 藥師寺和夫(やくしじかずお)さん。

普段は作風の異なる二人ですが、昔の臼杵焼の特徴を引き継ぐ白磁器と、地元臼杵の土を使って焼く陶器を「現代版」臼杵焼として、共同で作陶しています。
白磁器は、輪花をあしらった器や皿、初夏 臼杵石仏周辺で咲き誇るハスの花を模した箸置きなどが定番です。

料理人の顔も持つ宇佐美さんは、「県内外で、大分県出身の料理人に『臼杵焼』を使ってほしい。器を通して会話は広がる。お客さんに臼杵の魅力が伝わり、臼杵に人が呼べたらいい。」と話します。

かつて臼杵に存在した皿山や焼物の歴史を伝えつつ、これから新しい歴史を紡ぐ「現代版」臼杵焼。
臼杵名物の一つとなりそうです。

坐来大分では、12月1日(月)から12月27日(土)まで、「日本の心が息づくまち うすきフェア」を開催します。
臼杵の食のご提供とあわせ、「現代版」臼杵焼を展示紹介します。是非、手に取ってその美しさに触れてください。
http://www.zarai.jp/news_topics.php?t_no=367


【商品取扱先】     (H26.11.26現在)
 「帆足本家 富春館」
 大分県大分市中戸次4381番地
 Tel.097-597-0002  Fax.097-597-0029
 http://www.hoashi-honke.com/

 「Yumeya Kai.-夢や魁-」
 大分県臼杵市二王座160番地
 Tel.0972-62-8062
 https://www.facebook.com/YUMEYA.KAI

「現代版」臼杵焼。
淡いパステルカラーでかわいらしい。つるんとした質感は砂糖菓子のよう。

昔の臼杵焼窯跡

窯場出土品:白磁輪花体

国宝臼杵石仏の前に構える宇佐美さんの工房の前で。
(左)宇佐美裕之さん   (右)藥師寺和夫さん

地元の土を使った「現代版」臼杵焼

作陶中

「皿山」の刻印が目印

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