佐伯市蒲江は大分県最南端にあり、リアス式海岸の景観の美しさや、おいしい海の幸が魅力です。黒潮の影響で美しいサンゴ礁を見ることができる深島・屋形島海中公園や、「日本の渚百選」に選ばれた元猿(もとざる)海岸などきれいな海水浴場がたくさんあり、蒲江は大分県のマリンリゾートの中心となっています。
元猿海岸はビーチが長く、遠浅で波も穏やかなことから、夏は家族連れ、若者など多くの海水浴客で賑わっています。マリンブルーの海と緑の山、青い空に囲まれてプカプカ海に浮いているだけでとてもリラックスできます。近くの高平キャンプ場から飛び立つパラグライダーを眺めるのも一興です。
元猿海岸の近くにあるマリンカルチャーセンターは、百メートルの海水プールやプラネタリウム、海洋科学館があり、マリンリゾートの中核施設となっていて、年間を通じて多くの観光客が訪れています。小、中、高校生の教育活動やスポーツ団体などのレクリエーション活動の場として利用できるほか、珊瑚礁観賞やカヌー体験ができるなど楽しみもいっぱいです。
昔から「佐伯の殿様浦でもつ」といわれるほど佐伯の海部(あまべ)は豊かな魚介類に恵まれています。蒲江も伊勢エビや鯛、ヒオウギ貝などが特産品です。漁協のすぐそばにある「道の駅かまえ」のレストランでは、ウニ、鯛、カンパチなど旬の魚をのせた海鮮丼や、朝獲れの新鮮な魚を5種類そろえた刺身盛りの「海鳴り定食」がお手頃な値段で食べられます。また、9月1日から11月30日まで、蒲江をはじめ上浦(かみうら)、鶴見(つるみ)、米水津(よのうづ)と隣接する宮崎県延岡市の海岸部の30ケ所のお店で「東九州伊勢えび海道」を展開しており、いろんな伊勢エビ料理を味わうことができます。
今年6月、かまえブルーツーリズム研究会が蒲江の海の魅力を都会に暮らす人に体験してもらおうと、地元の漁師や主婦等を講師に、ウニ割りや伊勢エビのさばき方、ブリの養殖などを学ぶ「あまべ渡世大学」を開講しました。蒲江のすばらしい魅力を体験しながら、海に生きる人たちの苦労や喜びも学べると思います。
*「あまべ渡世大学」のお問い合わせ、申し込みは、
「かまえブルーツーリズム研究会」(0972・42・0115)へ。
(平成19年8月発行)
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海水浴で賑わう元猿海岸
高山海岸沿に咲くハマユウ
マリンカルチャーセンター
みちの駅かまえの海鮮丼(1,050円)
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